韓国交通カード3枚、結局どれが正解

著者: YEPPURIKO編集部
韓国交通カード3枚、結局どれが正解

迷ったらTマネー(티머니)。これが結論。ソウルも釜山も済州も1枚で乗れて、コンビニでもそのまま払える汎用性は他の追随を許さない。

ただし「ソウルだけ・毎日たくさん乗る」なら気候同行カード(기후동행카드)、「現金の両替も一度に済ませたい」ならWOWPASSのほうが手数が減る。分かれ目は「何日いるか」と「現金両替が必要か」の2つだけ

そして意外と知られていないのが、返金のルールとチャージ額の目安。カード代は戻らない、残高だけが戻る——ここを知らずに帰国日に慌てる人が本当に多い。3枚の値段・買える場所・返金条件を、空港に着いた瞬間に判断できる形に並べた。

先に結論
・初韓国/複数都市 → Tマネー(実物カード4,000ウォン、カード代は返金不可)
・ソウルのみ/1日に何度も乗る → 気候同行カード(実物3,000ウォン+1日券5,000ウォン〜)
・現金両替もまとめたい → WOWPASS(ただし残高が2種類ある点に注意)

3枚の値段と守備範囲を、1枚の表に

まずは全体像から。細かい仕様より、いくら払って、どこで買えて、どこまで乗れるかが決まればカードは選べる。

カード実物カード代買える場所守備範囲
Tマネー4,000ウォンコンビニ・地下鉄駅韓国の多くの都市(地下鉄・バス・タクシー・提携店)
気候同行カード3,000ウォン+期間券代CU・GS25・セブンイレブンソウル市内の一部交通(対象外路線あり)
WOWPASS専用機で発行WOWPASS設置機(両替機兼用)Tマネー交通機能+カード決済+両替
EZL(旧キャッシュビー)コンビニTマネーとほぼ同等。すでに持っているなら使えばよい

このほかに、観光パス型の商品にも交通カード機能が付いているものがある。ただしこれは有料観光地を何か所も回る人向けの通票で、交通カードとして買うものではない。移動が目的なら選択肢から外していい。


Tマネー — 「基準の1枚」であり続ける理由|韓国交通カード3枚、結局どれが正解
Photo by Erik Mclean on Unsplash

Tマネー — 「基準の1枚」であり続ける理由

Tマネーが強いのは、考えることが少ない点に尽きる。コンビニで買って、コンビニでチャージして、地下鉄・バス・タクシーに乗る。ソウルから釜山(부산)へ移動しても、済州(제주)へ飛んでも、カードはそのまま生き続ける。提携店ならカフェの支払いにも使える。

注意すべきは実物カード代4,000ウォンは返ってこないということ。帰国前に返金手続きをしても、戻るのはチャージ残高から手数料を引いた分だけで、カードそのものの代金は対象外。つまり4,000ウォンは「乗車券のケース代」だと思っておくのが正しい。

編集部メモ:残高を残して帰るくらいなら、最終日にコンビニで飲み物やお菓子を買って使い切るほうが早い。手数料も待ち時間もかからない。次の渡韓予定があるなら、カードは捨てずに持ち帰るのが正解。

初回チャージはいくらが正解?

これが最も検索される数字。現地の感覚では、次のあたりが過不足のないラインだ。

  • ソウル3日間 … 2万〜3万ウォン
  • ソウル5日間 … 3万〜5万ウォン
  • 釜山3〜4日間 … 2万〜4万ウォン

足りなくなってもコンビニで千ウォン単位から足せる。だから最初から多めに入れないこと。残高が余るほど、帰国日の処理が面倒になる。


気候同行カード — 元が取れる条件と、対象外の落とし穴|韓国交通カード3枚、結局どれが正解
Photo by Szymon on Unsplash

気候同行カード — 元が取れる条件と、対象外の落とし穴

ソウル市の定額乗り放題パス。実物カードが3,000ウォン、そこに使う日数分の期間券を乗せる仕組みだ。買えるのはCU・GS25・セブンイレブンの3チェーン。

期間券価格
1日券5,000ウォン
2日券8,000ウォン
3日券10,000ウォン
5日券15,000ウォン
7日券20,000ウォン

3日券が10,000ウォン、7日券が20,000ウォン。1日あたりに直すと日数が伸びるほど安くなる設計で、1日に4〜5回以上乗る動き方なら確実に得になる。明洞→聖水→弘大→漢江と移動するようなソウル集中型の日程と相性がいい。

ただし、ここには乗れない

落とし穴は対象範囲。気候同行カードは新盆唐線(신분당선)・広域バス・空港バス・ソウル市外の路線が対象外だ。つまり水原(スウォン・수원)の華城、仁川(インチョン・인천)、南怡島(ナミ島・남이섬)へ足を延ばす日程なら、このカードだけでは動けない。

郊外に出る予定が1日でもあるなら、Tマネーを別に1枚持つのが現実的な組み合わせ。「ソウル内は気候同行カード、市外はTマネー」と役割を分けるほうが、毎回残高を気にするよりストレスが少ない。

2026年3月からクレジットカードでも買える

これまで現金かKB国民カードなどに限られていた購入・チャージが、2026年3月から海外発行のVisa・Mastercardでも可能になった。ただし平均で約3.7%の手数料が上乗せされる。20,000ウォンの7日券なら数百ウォン程度だが、手数料を避けたいなら現金購入が無難。💳


WOWPASS — 便利さの代わりに、残高が2つある|韓国交通カード3枚、結局どれが正解
Photo by SumUp on Unsplash

WOWPASS — 便利さの代わりに、残高が2つある

WOWPASSは、Tマネーの交通機能・プリペイド決済・現金両替を1枚にまとめたカード。専用の設置機で日本円を入れるとウォンにチャージされ、そのままカード決済にも使える。両替所を探す時間が丸ごと消えるのが最大の価値だ。

ただし、初めて使う人がほぼ全員つまずくポイントがある。消費用の残高と交通用の残高は別アカウントで管理されており、それぞれ個別にチャージが必要なのだ。買い物用に5万ウォン入れても、その残高で地下鉄には乗れない。改札で弾かれて初めて気づく——これが定番の失敗。

使うなら、両替した時点で交通用にも数千ウォン移しておくこと。この一手間を先に済ませておけば、WOWPASSは「財布1枚で韓国が回る」最短ルートになる。


2つの質問で、あなたの1枚が決まる

選択に迷ったら、次の順で自分に聞けばいい。

  1. ソウルの外に出る日があるか? → はい/迷っている なら Tマネー。いいえ なら気候同行カードが候補に。
  2. 現金を両替する必要があるか? → はい なら WOWPASS。いいえ なら上の答えのまま。

ソウル4日間・郊外なしで毎日たくさん歩き回るなら、気候同行カード3日券(10,000ウォン)+実物カード3,000ウォンが最もシンプル。ソウル3日+仁川や水原に1日出るなら、Tマネー4,000ウォンに2万〜3万ウォンをチャージするのが最も気楽だ。現金両替が絡むならWOWPASSで一本化。

カードの仕様は改定されることがあるので、渡航前にTマネー公式サイトソウル特別市公式サイトで最新の価格と対象路線を確認しておくと確実。✈️

まとめ

初韓国・複数都市ならTマネー(実物4,000ウォン、カード代は返金不可)。ソウルだけで乗り倒すなら気候同行カード(実物3,000ウォン+1日券5,000ウォン〜7日券20,000ウォン、CU・GS25・セブンイレブンで購入)。現金両替もまとめたいならWOWPASS(ただし消費用と交通用の残高は別)。

初回チャージはソウル3日間で2万〜3万ウォン、5日間で3万〜5万ウォン、釜山3〜4日間で2万〜4万ウォンから。空港に着いたら、まず「ソウルの外に出る日があるか」だけ決めればいい。あとは自動的に1枚に絞れる。

よくある質問

Tマネーの残高とカード代は返金してもらえますか?

返ってくるのは残高だけです。チャージ残高から所定の手数料を引いた金額が返金され、実物カード代の4,000ウォンは対象外。少額しか残っていないなら、コンビニで使い切るほうが早くて損がありません。

気候同行カードで仁川空港や水原まで行けますか?

行けません。新盆唐線・広域バス・空港バス・ソウル市外の路線は対象外です。仁川、水原、南怡島などに出る予定があるなら、Tマネーを別に1枚用意しておくのが安全です。

気候同行カードは日本のクレジットカードで買えますか?

2026年3月から海外発行のVisa・Mastercardでも購入とチャージができるようになりました。ただし平均で約3.7%の手数料がかかるため、手数料を避けたいならコンビニでの現金購入が無難です。

関連コラム